2005年3月配信 足立よみうり新聞

 

不登校児童・生徒の将来を考える
(3月14日19:30 配信)
熱く語る鈴木氏(中央)
熱く語る鈴木氏(中央)
 教育研究所で12日、「不登校児童・生徒の将来を考える」をテーマに教育相談講演会が開かれ、保護者や教育関係者など約30人が参加した。講師は学校法人中央工学校アクト情報ビジネス専門学校校長の鈴木高弘氏。
 鈴木氏は、都立足立新田高等学校の校長時代の体験談をメインに教育者としての視点から講演。子どもを不登校や中退にさせないために、教職員をはじめとした学校側に考えられる原因を探り、改善していった経緯などを熱く語った。
 鈴木氏が学校長として望んだことは、「受け入れた生徒は全員卒業させたい」、「卒業後の進路を明確にさせたい」の2点。
 そのために、子どもが興味をもって楽しいと感じる授業を増やすよう、先生一人ひとりに工夫を求め、本人自らも実践した例を紹介。
 また、生徒からの希望も多く、足立区内でも需要の増え続ける福祉に着眼。ホームヘルパー2級などの資格を在学中に取得できるようなカリキュラムを取り入れ、卒業後の選択肢を増やせるような体制づくりを進めたことなどに話は及んだ。
 都足立新田高では、それらの取り組みの結果として、鈴木氏が校長に就任当初100人以上いた不登校等による中途離脱者が今では10人近くまで減少。入学時の生徒のほとんどが卒業できるようになった。
 鈴木氏は「先生一人ひとりのちょっとした努力や改善で、不登校や中退する生徒は目に見えて減った。卒業後のサポート等、子どもたちに対して学校側の果たせる役割はとても大きい」とまとめた。