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特別支援学校で総合救急訓練 足立消防署が初めての試み (2014/08/28)




 足立消防署(鈴木和雄署長)は、初めての試みとして、障がいのある児童・生徒の救急訓練を都立城北特別支援学校で8月26日に実施した。

 訓練には、隣接する南花畑特別支援学校の児童・生徒と保護者、教員など約100人が参加した。消防署からは救急隊、ポンプ隊がそれぞれ4隊40人が参加した。

 訓練に先立ち鈴木署長は「初めての訓練であり、私たちも不慣れな所もありますが、そのために訓練をします。万一の時には円滑に出来るようにしたい。そして頼りになる救急隊でありたい」と参加者に呼びかけた。また、城北特別支援学校の原田弥校長は「訓練を行うことにより、学校がどのように対応したらよいかなどのきっかけになればと思う。足立消防署の協力に感謝します」とあいさつした。このあと、救急制度の概要や学校の救急対応などについて発表があった。

 実技訓練では、実際に児童・生徒が発症者となり、校内でけいれん発作や誤嚥、呼吸困難、外傷などを発症したという設定で行われた。救急隊員は、子どもたちの不安を和らげながら、処置、救急機材の持ち込み、ストレッチャー乗車などを行った。教員は、発症状況や既往歴などの情報を的確に隊員に伝えるとともに、児童・生徒を勇気づけていた。

 保護者らはメモを取りながら、子どもたちの行動や教職員、救急隊などの一連の活動を見守り、自宅などで発症した時にどう対応するかなどを話し合っていた。

 自分の子供が参加した保護者は「学校へ渡す子供の情報は、きちんと書かなければと思った。かかりつけの病院は女子医大の新宿ですが、『女子医大』とだけ書いていたので、尾久に搬送されることになってしまった」と情報の大切さを再認識していた。南花畑特別支援学校のPTA会長の菊地千佳代さんは「子供が知的障害なので、コミュニケーションがうまく取れないことがあるが、隊員が東京消防庁の作ったイラストで分かりやすく書いてあるコミュニケーションボードを使ってくれたのはとても良かった」と話す。また、城北特別支援学校の竹内ふき子PTA会長は「消防署から訓練の話をいただき、とってもうれしかった。訓練を通して、親と学校との意思疎通や連携がとても大事だと改めて思った」と感想を述べた。

 足立消防署では今回の訓練を実施するにあたり、7月16日に城北・南花畑特別支援学校の現地視察を行い、8月1日には城北特別支援学校の主幹教諭を講師に招き特別講演会を開くなど、事前に知識を深めた。同署管内には特別支援学校が3校あるが、今後も機会をみて訓練をしていく予定。


(写真上)多くの保護者たちが真剣に訓練を見守る
(写真中)コミュニケーションボードを使って意思疎通をする
(写真下)隊員に発症者の情報を伝える


写真をクリックすると拡大します。

 

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