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自身の目で見て感じた世界平和と家族愛を語る〜渡部陽一講演会 (2013/11/26)




 11月21日、花畑西小学校(富田美穂子校長)で、戦場カメラマン渡部陽一氏を招いた講演会が行われた。

 会場からたくさんの拍手で迎えられた渡部氏は、自己紹介のあと、戦場カメラマンとなるきっかけを「20歳の時、先生から聞いたピグミー族に会おうと出かけた森の中で、銃で戦う子どもたちが血だらけになって泣きながら、助けて下さい、とすがってきた。その時の自分には助けることができなかった。自分にできることは何かと考えたとき、(写真を撮ることが好きだったから)カメラでこの状況を撮影すれば多くの人に届けることが出来る、そうすればこんなことは少なくなるだろうと考えた。それから約20年、世界中の戦争を見てきました」と、大きな身振りを交えながら、丁寧でゆっくりとした口調で話した。自己紹介では笑い声も起きていた会場が静まり返った。

 講演では、ステージ上のスクリーンに、民家の前で銃を構える兵士たち、戦火に巻き込まれ怪我を負った子どもやその家族など、次々と写真が映し出され、その時の様子が語られる。会場からは「おぉ…」と言葉にならない声が漏れた。他にも、ミサイルの雨が降る中、家の中で泣き続ける子どもたちのために学校を作った男性とその家族、教室で嬉しそうに教科書を広げる笑顔の子どもたちの様子なども紹介し、戦時下にある国の家族の生活や家族の枠を超えて人々が助け合って生活していることなども語られた。

 また、イラクやシリア、中東でどうして争いが起きるのかについても、民族や宗教、領土など沢山の理由が絡み合うこと、一番大きな理由となるのは石油にからむこと、とわかりやすく説明。自身で気づいたこととして、戦争をしている国同士では戦争を止めることは出来ない、日本でもイギリスでも国連でも第三者が手を差し伸べることが必要で、まずできることは1つでも相手(国)について知ること、そこから大きな広がりとなって世界が変わっていくだろうと話した。

 最後には、今までに何か国行ったことがあるか(約130か国)、どれくらいの写真を撮るのか(1日3000枚程度)など、話に聞き入っていた子どもたちから多くの質問が挙がり、渡部氏は1つ1つに身振りや笑いを交えながら答えていた。講演終了後、花畑北中1年の斉藤愛美さんは、「戦場の取材はリスクがたくさんあって、その中で命を懸けているのがすごいと思いました。(渡部さんは)話し方もゆっくりで面白い人だった」と話してくれた。

 講演会は、平成25年度こども元気基金の事業として開催されたもので、花畑西小5・6年生、のほか花畑第一小6年生、桜花小6年生、花畑中・花畑北中の1年生、保護者らが参加。10月15日〜18日の花畑西小の学校開放期間には写真展も開かれた。

(写真上)わかりやすく身振りを交えて
(写真下)児童の質問に答える渡部氏

写真をクリックすると拡大します。

 

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